狩野建築 コラム

建売住宅と注文住宅の違い

木造住宅には大きく分けると木造軸組工法(在来工法)と枠組壁工法(ツーバイ工法)の2種類に分けれます。木造軸組工法とは日本で最も代表的な建物で、柱や梁を組み合わせて建てることから軸組と呼ばれ、歴史のあるお寺や神社・古民家など長年の実績を誇る伝統工法の一つで日本の風土に最も適した工法です。木造軸組み工法のメリットは建築費用が鉄骨造やコンクリート造に比べて安く、間取りなども柔軟な設計が出来自由度の高い住宅ができます。将来的にリフォームや増築なども安易に出来(増築の場合は建蔽率・容積率の範囲内)ます。構造材もすべて木を使用している為、調湿効果があり、日本の気候に適していますし、耐火性にも優れており柱や梁などの木材の芯は燃えにくい為、万が一火災が起こっても避難をするにもに余裕が出来ます。木造軸組工法のデメリットは枠組壁工法(ツーバイ工法)の方が面で造る箱型構造なので耐震性では木造軸組み工法よりもあるとは言われていますが、現在の木造軸組工法も構造壁に構造用の合板を張る為、耐震性に優れた住宅を造ることも可能になりました。しかし土台や柱などは木で出来ている為、シロアリの影響は鉄骨造やコンクリート造に比べ受けやすいですが、現在はべた基礎が主流になり、以前よりシロアリ被害は減少しました。このように木造軸組工法は長年の実績がありデメリットになっていた箇所も改良されてきましたが、屋根や外壁の塗装やシロアリの防蟻処理などのメンテナンスも定期的に行えば建物自体も傷みにくく安心して住むことができます。枠組み壁工法(ツーバイ工法)とは、アメリカやカナダなどの北米の木造住宅で1870年代後半にアメリカから持ち込まれ、北海道を中心に導入されたそうです。枠組み壁工法の特徴は床や壁など面で支える為、2インチ×4インチの木材を組み構造用の合板を接合して合成を高めます。枠組み壁工法のメリットは面で構成されている為、耐震性や耐風性が高く地震や風などに強く高気密、高断熱にも優れている為、冷暖房効果や耐火性にも優れています。また、在来工法と比較すると工期が短縮できます。枠組み壁工法のデメリットは間取りなどにも制限があり、工事途中からの変更が難しくリフォーム(間取り変更)や増築などは安易にはできません。面で建物を支えている為、開口部を広げたり、壁を抜いたりすると建物自体の強度が下がってしまいます。木造軸組工法と比較すると自由度が低いことが難点です。
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