狩野建築 コラム

木造軸組工法（在来工法）は壁の中というデッドスペースがあり,
そのデッドスペースを利用して埋め込み収納を造ります。基本的に柱の太さは105㎜あります。（120㎜の場合もあります。）ただ、105㎜の奥行だと収納の奥行きは寸法は100㎜程度になるので、扉などを付ける場合、壁厚を大きくし収納の奥行を広く造る必要性があります。埋め込み収納にはいくつかの注意点があります。（筋交いの入っている場所には設置不可能）木造軸組工法（在来工法）は筋交いといい柱と柱の間に取り付ける補強材が壁の中に入っています。その位置に埋め込み収納を入れると筋交いの厚み（約45㎜）程度壁の奥にいかず、埋め込み収納の奥行きが狭くなる恐れがあります。（建物の外周部には設置できない）木造軸組工法（在来工法）の建物の外周部には、断熱材が入っている為、断熱性と遮音性を下げてしまう恐れがあります。埋め込み収納などはオーダーになるので、注文住宅で建てるとき事前に打ち合わせをしておくといいでしょう。