狩野建築 コラム

注文住宅を建てるのに無垢のフローリング材にこだわりのある方は多いと思います。無垢のフローリングも様々な樹種があります。その特徴や材質のご説明をさせて頂きます。

(杉材)杉は材質が軽く、やわらかいので施工するにも加工がしやすい材質です。杉材は古くから日本人に好まれている材料で全国各地広範囲に分布され、中には吉野杉・天竜杉・秋田杉などは有名どころです。材質は断熱性も高く、床に使用した場合柔らかく温かみのある床になります。ただ、柔らかい為傷がつきやすいのが難点です。和風・洋風幅広く使用できる材料です。

(桧材)桧はご存じの方も多いと思います。桧は独特の芳香がある為、フローリングに使用すると部屋全体に桧の香りが広がります。桧は強度・耐久性とも優れていますが、高級な材料の為、お値段も高いです。

(パイン材)パイン材は松科の樹木で特徴としては色が明るく節のが多く独特の木目があります。パイン材はフローリング材には勿論、木目の美しさもあり、家具などにも多く使われています。パイン材にはいくつか種類があり、主に使用されるのは「ホワイトパイン・イエローパイン・ロッジポールパイン・ポンデロッサパイン・シルバーパイン」などが多いです。パイン材は油分が多く含まれ、年数が経つにつれて飴色になり無垢材本来の楽しみ方も味わえます。

(クリ材）クリ材は耐久性や耐水性に優れている為、注文住宅などでは土台に使用されることが多いです。クリ材は「チェスナット」とも呼ばれ「ブナ科」の広葉樹で主にフローリング材多く使われるのが東アジア原産のものです。クリ材の特徴は「タイニン」という渋み成分のようなものを含みしかも材質自体が固い為、害虫などにも強く、水気にも強い材質で、しかも木目が美しく、塗装ものりなどがいいのが特徴です。

(チーク材)チーク材は東南アジアなどを中心に亜熱帯の気候で育ち、湿度や温度による伸縮も少なく材質は固く材料の反りや割れも少ない為、材質自体狂いにくいです。また耐久性・耐水性にも優れシロアリなどの害虫などにも強いです。仕上がった後も高級感のあふれるお部屋になります。

(オーク材)オーク材の特徴は材質が硬く耐久性にも優れている為、床材の他に家具や船舶などにも使用されています。日本ではナラ材とも呼ばれています。オーク材は力強い木目調に堅木の為、土足文化のある地域でも床材として使われることが多いです。

(カバ・さくら材)カバ・さくら材は人気のあるフローリングの一つで、節が少なく木目が綺麗なのが特徴で耐久性にも優れ色も白～ピンク色で部屋自体も明るくなります。無垢材の中でも比較的お値段も安く注文住宅などでもよく使う床材です。

(カリン材）カリン材の特徴は木材自体は堅木で強度が硬く、腐りにくく独特の赤みとはっきりした木目のある材料です。フローリングだけではなく、家具や和室の床柱などにも使用され高級感あふれる材料です。

(タモ材)タモ材は見た目はナラ材に似ていますが、ナラ材よりもはっきりとした木目をもち弾力がありとても硬い素材で衝撃を吸収する性質を持つため、フローリングには最適な素材です。

(クルミ)クルミは温かみのある素材で、塗装によりイメージが変わるのが魅力的です。