狩野建築 コラム

外壁の工法

注文住宅などの木造住宅の外壁は大きく分けると、タイル仕上げ・石張り仕上げ・モルタル・窯業系サイディング・金属系サイディング・又は無垢材を使用した板張りなどもあります。またモルタル仕上げの場合、ジョリパットや吹き付け塗装・掻き落とし仕上げ等かなりの種類や工法があります。昔は注文住宅などの木造住宅は外壁の仕様により下地が異なっていました。モルタルやタイルなどの場合、ラス板(ザラ板)というモルタルを塗る為の左官下地を張ります。材質は杉材又はヒノキ材を使うことが多かったです。ラス板のサイズは長さ4000・厚み12㎜・幅80㎜程度あり1枚張ったら2枚目を張るときに約1センチ程度隙間を開けて張ります。材料の使い方は基本的に木裏側を外に向けて打ちます。なぜかというと、木裏側は水はけが良いからです。ラス板を張り防水紙を貼ってラスを張りモルタルを塗るのが一般的でした。また、注文住宅でも横張のサイディングの場合、間柱直に防水シートを貼りサイディング張るケースも少なくありませんでした。縦張りの場合は横に胴縁を流し縦にサイディングを張りました。しかし、近年注文住宅などの木造住宅もツーバイ工法と同じく床や壁なども「面」で建物を支える「面構造」で構造計算することが多くなり、外壁も構造用合板を張ることが一般的かされています。建売などの木造住宅は構造用の合板に直で防水紙を貼りラスを張りモルタル仕上げにすることが多いですが、建物が密封されて建物内部に通気性がなくなるので、弊社で取り扱う注文住宅は構造用合板を張り、構造用合板に防水シートを張り縦に防腐剤を注入してある胴縁(厚み15㎜・幅45㎜・長さ4000)を打ち付けてラス板を張りラス板に防水紙を張りラスを張ってからモルタルで仕上げます。このような施工方法にすることにより、外壁は2重に防水シートを貼ることができ、しかも壁の中に通気層が出来ることになります。勿論雨漏りの心配もなくなるので安心できます。また、サイディングの場合は注文住宅も建売住宅も施工方法はあまり変わらず、外壁に構造用合板を張り、構造用合板に防水シートを貼ってから厚み約15ミリ程度の胴縁を防水シートの上から打ち付けてサイディングを張ります。横張のサイディングの場合は縦に胴縁を打ち付けることにより、サイディングと合板の間に空気層が出来ます。建て張りのサイディングの場合は横に胴縁を打ち付けますが、普通の胴縁では空気の流れを止めてしまうので、通気胴縁を使用します。・窯業系サイディング・金属系サイディンとも下地に関しましては施工方法は同じです。最後に水切りを通気水切りにして軒下換気、棟換気を付けることにより建物内部が常に自然換気されることになります。
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