狩野建築 コラム

近年、注文住宅などの木造建築物で金属系サイデング（ガルバ二ウム鋼板）の外壁材で仕上げる建物が多いです。金属系サイデングを取り扱っているメーカーも何社かあります。大きく分けると「アイジー工業株式会社」「ニチハ株式会社」「旭トステム株式会社」「ケイミュー株式会社」などとあります。金属系サイディングとは材質がガルバ二ウム鋼板で窯業系サイデングと違い材質が軽量で窯業系サイディングに比べると割れにくく、メンテナンスサイクルが長く、多彩な種類があり注文住宅などの外壁材としてお勧め出来ます。ここでは金属系サイディング(ガルバ二ウム鋼板)の各メーカーの特徴や金属系サイディングの(ガルバ二ウム鋼板）のメリット・デメリットについてご説明したいと思います。

「アイジー工業株式会社」

アイジー工業株式会社の金属製サイディング（ガルバ二ウム鋼板）の特徴は「ニチハ」「ケイミュー」「旭トステム」とは違い全商品がガルバ二ウム鋼板を採用しております。これはどこの金属製サイディング(ガルバ二ウム鋼板)にも言えることですが、新築注文住宅に限らず、リフォームなどでも既存の外壁の上から張ることが可能で軽量な為、建物にも負担がかかりません。しかも機能性や耐久性が良く経済的のもお得です。アイジー工業株式会社の金属製サイデング(ガルバ二ウム鋼板)の特徴は表面材が「ガルバ二ウム鋼板」心材が「ポリイソシアヌレートファーム」断熱材のことです。裏面材「アルミライナー紙」裏面もガルバ二ウム鋼板の3層構造なので、寒冷地における冷害の心配も少ないです。

「ニチハ株式会社」

ニチハ株式会社は窯業系サイディングのサイディングでは有名どころですが、金属製サイディングも出しており注文住宅などでもよく使われています。ニチハ株式会社の金属製サイディングは「センサーサイディング」と言い優れた構造になっており、耐久性や断熱性能に優れています。センサーサイディングの構造は表面材と裏面材に断熱材を一体化させ、表面材も鋼板の上に55％のアルミニウム・亜鉛合板メッキ⇒化成被覆⇒下塗り（焼付け塗装)⇒上塗り(焼付塗装)をしている為、耐久性にも優れており、デザイン性も豊富で凹凸感や立体感のあるサイディングや木や塗り壁等素材を楽しめる外壁材もあります。多彩な種類が多いので、自由度の高い外壁にすることげ出来、新築注文住宅を建てるにはお勧めの金属サイディングです。

「旭トステム株式会社」

旭トステム株式会社(リクシル)は窯業系サイディングは勿論、金属系サイディングも出しております。旭トステム株式会社は「Danサイディング」というのを出しており、独自の塗料で超耐候性塗料用フッ素樹脂をベースにした紫外線吸収剤・光酸化反応防止剤などを配合した水性系の塗料が使用されていて、色あせなどの進行を遅らせ優れた製品自体の耐候性を維持することが出来ます。

「ケイミュー株式会社」

ケイミュー株式会社では金属サイディングを「はる・一番」という商品で出しています。ケイミューは窯業系サイディングでも有名ですが、今回は金属系サイディングについてのご説明になります。「はる・一番」は全部の商品がフッ素焼付塗装が施されていますので、耐候性にも優れており、デザイン性も豊富で石柄模様やモダン系、銘木柄など様々あり、全部で17柄の商品があり、新築の注文住宅によく使われています。


(金属系サイディングのメリット)

「材質自体の強度が強い」

金属系サイディングは窯業系サイディングに比べると、ひび割れがしにくい素材でとても強度が強い外壁材です。

「材質が軽量」

金属系サイディングは窯業系サイディングに比べると、材質が軽量で建物にも負担がかからず地震で倒壊する率も少ないので、新築注文住宅に限らずリフォームの張替などと幅広く使われています。

「断熱性がある」

金属という素材自体が熱を保持しやすい性質を持っている為、断熱性を高めることができ、室内の温度も快適にすることが出来ます。

「施工が安易にできる」

金属サイディングは窯業系サイディングに比べるとかなり軽量な素材なので、新築注文住宅やリフォーム工事などを行う際、安易に出来工期を短くすることが出来ます。

(金属サイディングのデメリット)

「外壁材の傷がつきやすい」